共謀罪、強行成立の横暴に著名人たちが怒りの声!赤川次郎、中原昌也、末次由紀、平野啓一郎、アジカン後藤、ウーマン村本、ケラ……

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末次由紀、アジカン後藤、平野啓一郎、八嶋智人、ロマン優光らの表明した怒り

 民主国家の根底を覆す共謀罪という法律、そして、国民を軽視した国会運営には、小説家、漫画家、映画監督、俳優、ミュージシャン、ライター、お笑い芸人など、ジャンルを問わず多くのクリエイターがツイッターを通して疑義の声をあげた。

 共謀罪が対象としているのは「テロ組織」などではなく、「権力に楯突く人全員」であることは明白で、それは、ありとあらゆる表現を萎縮させることにつながる。文化・芸術の発展を著しく後退させ、また、この国を誰も権力者に向かって一切物言うことの出来ぬ「ディストピア」に変えてしまう恐れがある。近年のメディアにおける「自主規制」や「忖度」の状況を見れば、その「ディストピア」化はすでに進行しているものであり、これは「表現」で生きている人間、ひいてはこの国の社会にとって死活問題である。

 だから、安倍政権の強権的な姿勢はもはや看過できるものではない。『ちはやふる』でおなじみの漫画家の末次由紀氏はこのようにツイートしている。

〈共謀罪には反対です。こんなに権力が信用できず気持ち悪いと思ったのはこれまでで一番です。私たち、バカにされすぎではないか。〉

 小説家の平野啓一郎氏も同様に、共謀罪と独裁的な国会運営は安倍政権支持とか不支持のレベルを超えていると問題視した。

〈色んな理由で現政権を支持している人も、せめてこの法律と昨日の国会は、理性的に否定すべきではないか? まともじゃない。〉

 ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏は、かねてより共謀罪のあり方に疑問の声をあげ続けていたが、最終的には安倍首相のスキャンダルを隠すために国会での議論がないがしろにされたという結末に絶望の声を漏らした。

〈権力者とその周辺の何かを必死に隠匿したり、綻びを取り繕うために、議論を省略して採決が行なわれた。本当に目眩がする。虚しい。〉

 俳優の八嶋智人氏は、与党のなかにも、さすがにこの状況には快く思っていない人もいるのではと推察。このように語りかけていた。

〈さすがに酷いなぁと渦中に居て心を痛めている議員さんもいるのじゃないかと思ってしまうのです。仮にこれが正しく国を導く方法だと思う方もおられるなら、やっぱりその真意を真摯に説明してもらいたいのです。僕らの仕事にも影響ある事だから。もっときちんと聞かせて欲しいのです。慌てないで。〉

 ミュージシャン、ライターのロマン優光氏もまた、唯々諾々と党の方針に従い、「数の暴力」に加担した議員たちに言葉を投げかける。

〈ここから起こる様々な混乱に責任持たず手柄顔で退場していくかと思うと腹立たしいし、党の方針だからって反対せずにいた人たちが後になってからなんか言ってきても、さすがにそれをハイハイとは聞けないような出来事だよ。〉

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