幻冬舎の依頼で指原莉乃が小説を執筆!? 文壇バーの取材で浮き彫りになった指原と文化人の食い合わせの悪さ

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文芸同人誌の存在を知らない指原にリリー・フランキーも唖然

 その気になる中身は、「“前前前世”みたいな感じの内容」とのこと。おそらく、『君の名は。』のようなタイムリープものだと説明したかったのだろう。さらに、ざっくりとしたあらすじを「アイドルになった女の子が、現実と違って過去に戻って『アイドルにもう1回なるかどうか?』みたいな」と説明していた。

 5年前の2012年といえば、指原にとってソロデビューシングル「それでも好きだよ」がリリースされ、その年の総選挙で4位にまで駆け上がったエポック的な年だ。しかも総選挙直後の6月、「週刊文春」(文藝春秋)に過去の恋愛スキャンダルが掲載され、AKB48からHKT48へ移籍となっている。そのような波乱の時期に幻冬舎の依頼で小説にチャレンジし、しかも頓挫していた。もし完成していたら、スキャンダル騒動についても言及されていたかなど、いろいろな意味で興味深いが、しかし今回の『真夜中』には、もうひとつ見どころがあった。ここ最近では珍しく指原が周囲の人とうまく絡めていなかったのである。

 指原といえば、その高いコミュニケーション能力を遺憾なく発揮し、『ワイドナショー』(フジテレビ)や『有吉反省会』(日本テレビ)といった人気番組から引っ張りだこ。レギュラー出演している深夜番組『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました』(日本テレビ)はこの4月から21時枠に進出するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 しかし、そんな器用で頭の回転の早い指原も、文壇関係者の前では成す術もなかったのだ。

 番組の冒頭からリリーに対し、「私、本、ほんっとうに読んでないです。もう、5年ぐらい読んでない。雑誌は毎日読んでます。ファッション誌(笑)」と語り、不穏な空気を出しまくる。当然、坪内祐三が誰かもよくわかっていなかった様子で、彼に対していきなり「文壇バーにこうやって来てるってことは、何かお仕事が(出版関係者ということですか)?」と投げかける。また、リリーと坪内が一緒にやっていた文芸誌「en-taxi」について説明するくだりでも、「一緒に同人誌をやってたんです」「4人でね。リリーさんと福田和也さんと柳美里さんと俺とで、そういう4人でね、つくってたんです」といった言葉に対し、「同人誌ってアニメとかのことじゃないんですか?」などど、素っ頓狂な返しをしていたほどだ。

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