『文豪とアルケミスト』ファンが「赤旗」紹介記事に「小林多喜二を政治利用するな」! 君たち、多喜二のこと知ってる?

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 DMMは、『文豪とアルケミスト』と同じく自社が運営しているブラウザゲーム『刀剣乱舞』を、千代田区近辺の神社が参加したスタンプラリーに「千代田のさくらまつり×「刀剣乱舞-ONLINE-」江戸城下さくらめぐり」と題してコラボさせている。このスタンプラリーは、神田神社、日枝神社、東京大神宮、楠公レストハウス、そして靖国神社の5カ所に設置されたスタンプを3個以上集めると、このコラボイベントのオリジナル缶バッジがもらえるというもの。

 日本刀を擬人化させたゲームである『刀剣乱舞』と靖国神社の組み合わせに政治性を感じるなというほうが難しい。事実、今月25日から始まるこのスタンプラリー期間を前に千代田区観光協会には多くの批判の声が寄せられている。「政治色の強い媒体へのゲーム・名称・個人のイラスト等の掲載はいかなる場合も許諾しない」といった理由で「しんぶん赤旗」に取材NGどころか掲載NGという不可解に強い姿勢を示すなら、このスタンプラリーから靖国神社を外すのが筋だろう。

 しかし、批判を浴びたことで、このスタンプラリーの開催箇所に若干の変更が入っているが、それでも靖国神社は入ったままだ。この二枚舌の対応にDMMの主張のすべてが詰まっている。彼らのいう「政治利用」というのは、ようするに、安倍政権や権力の暴走に反対する動きのことであって、逆のもの、つまり、歴史修正主義や軍国主義思想を主張「安倍首相がんばれ」と叫ぶ勢力は含まれていないのだ。

 おそらく、こうした背景には、ゲームファンの中でネトウヨと地続きの心性をもった連中が数多く存在しているということがあるのだろう。DMMはこういうファンへのマーケティング的な配慮でダブルスタンダード的な対応をとっている、つまり、小林多喜二を実際の思想と真逆の形に歪めて「商売利用」しているのだ。こっちのほうが赤旗の政治利用よりはるかにタチが悪いと思われるが……。

 いずれにしても、世に出た表現物を政治的主張や学術研究や批評のために紹介することは「表現の自由」の範囲内であり、著作権法違反でもなんでもない。右だろうが、左だろうが、自由に紹介していいのである。「赤旗」に歴史的事実を無視した頭の悪い絡み方をしている連中も、自社ゲームについて恣意的な運用をしているDMMも、日本国憲法をきちんと読み直してみたらどうか。あ、ついでに、『蟹工船』以上に多喜二の思想がよくわかる『党生活者』もぜひ(笑)。

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