松本人志『ワイドナショー』の森友学園問題からの逃げっぷりがヒドい!話題にしないのは、安倍政権へ援護射撃だ

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 こうした姿勢を見ていると、おそらく、松本はこの森友学園問題についても、田崎史郎や山口敬之など御用ジャーナリストがいま語っているように安倍首相や安倍政権を擁護したいという本音をもっていたのかもしれない。

 しかし、松本はくさってもお笑い芸人。安倍首相の言い分を代弁することで飯を食っている田崎史郎や山口敬之のような真似はさすがにできない。しかも、世間の空気を読むことに長けた松本は、いま、安倍を擁護することが視聴者の反感を買うことも十分わかっていたはずだ。だから、松本とその意をくんだ『ワイドナショー』は、そもそも、森友問題を大きく扱わない、なにも語らない、という方法を選んだのだろう。

 しかし、沈黙したからといって、その本質はワイドショーでデマをとばして、露骨な安倍擁護を繰り広げる田崎や山口とたいして変わりはない。森友学園問題は、取り上げないことこそが、政権にとって最大の援護射撃だからだ。実際、政権は籠池泰典理事長を早期に逮捕し、この話題を封じ込めてしまうことを狙っているとも伝えられる。そういう意味では、松本の姿勢は、この話題を世間から隠したい安倍政権の協力者とも言える。

 だが、ひとつ忘れてはいけないのは、この森友問題はこれまでとは展開がちがうということだ。

 安倍政権については、閣僚に数々の金銭スキャンダルが発覚しても、デタラメな答弁で国民にウソをついても、安保法やカジノ法など強行採決を繰り返しても、テレビが沈黙すれば、国民からの批判もそのままフェードアウトしてしまっていた。

 しかし、今回はむしろ、メディアが腰を引けた報道をしたり、安倍擁護をすると、国民から批判を受けるという状態になっている。たとえば、安倍御用番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)は、他局のワイドショーが森友学園問題を取り上げるようになってもなかなかこの問題を取り上げようとしなかった結果、視聴者に見切られ、視聴率が3月に入って大幅に落ち込んだ。田崎史郎や山口敬之も森友問題では大炎上し、テレビ局には抗議の電話が殺到しているという。このままこんな報道姿勢を続けていると、松本も視聴者から“ただの権力に弱いへたれ”であることを見抜かれてしまうのではないか。

“お笑いのカリスマ”という看板にこれ以上傷がつかないうちに、松本は一刻も早くこんな中途半端な番組をやめるべきである。

最終更新:2017.12.21 05:03

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