新海誠がスガシカオとの対談で意外な発言!『君の名は。』の次は“日暮里のラブホテル”が舞台のDQN映画?

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 ただ、『君の名は。』という作品は、そういった従来の作風を残しつつも、より多くの観客に届くように苦心しながらつくっていった作品だった。その一環として新たに組んだのがRADWIMPSであり、東宝のプロデューサー川村元気である。

 特に、川村元気との仕事は新海監督に「生みの苦しみ」を与え、脚本執筆段階ではダメ出しのオンパレード。その際には、「これは無神経ですよ」、「気持ち悪いです」といったオブラートに包まぬ物言いだったと監督自身がインタビューで答えている。

 物語の構成にも大幅にダメ出しが入り、結果としてそれは作品にとってはプラスに働くのだが、その際に感じた怒りをこのようにも語っていた。

「会議には、たとえば川村元気という東宝のプロデューサーに入ってもらいましたが、彼は別に一行も書いてくれるわけじゃない。けど、たとえば「瀧が三葉になって目覚めるまでに20分もかかったら、ちょっと退屈しちゃうかもしれません」とか言うんです。あるいは、何カ所か設定したクライマックスのうち、「こことここの2カ所の間がちょっと離れすぎているから、ひとつにまとめたほうが泣けるんじゃないですか」みたいなことを言うわけですよ。(中略)「いや、ここに来るまでに相当、構成を考えたんだけど」みたいな(笑)。しかも、照れもあるのでしょうが、「ここで泣かせれば興収プラス5000万ですよ!」とか、冗談めかして言うわけです。それもカチンとくるんですけど(笑)」(「アニメージュ」16年10月号/徳間書店)

 こういった苦しみの果てに、作品をよりメジャーなフィールドへ届くようブラッシュアップした結果、どんな成果が得られたかは敢えて書く必要もないだろう。

 かつて、ナンシー関は、この国のカルチャーにおいて「ヤンキー」が最大のマーケットであることを指し、「世の中の9割はヤンキーとファンシーでできてる」といった発言をしたことがある。現在ではその割合は少し下がっていると思われるが、それでも最大のマーケットが「ヤンキー」であるという点は変わっていないだろう。

『君の名は。』以上にマーケットを広げるのであれば、ヤンキーカルチャーにも訴求する作品をつくる必要がある。新海監督が本当にそのように考えているかどうかは定かではないが、スガシカオの対談で語られた発言は次回作を占う大きなヒントだろう。新海監督の次回作に“ラブホテル”は果たして出てくるのであろうか。

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