“日本のお笑い芸人が権力批判できない”問題めぐり、太田光が茂木健一郎に噛みつく! 日和った自分への苛立ちか正当化か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 これに対し、太田は今月7日に放送された『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)のなかで反論を展開。「(アメリカのコメディアンがやっているような政治風刺のネタをつくるのは)簡単なんですよ。別に俺たちがとは言わないよ。ただね、政治風刺がいいっていうんだったらね。日本のお笑いのほうがよっぽど多様性がありますよ」と語り、テレビで男性器を映せないことを逆手に取って茶化すアキラ100%や、自分たちのことを自虐に変えて笑いを呼ぶブルゾンちえみ、平野ノラ、横澤夏子といった女芸人たちのネタだって、人々の生活と社会を反映させたものであるのに変わりはなく、それを感受できる日本人の客のレベルは高いとしながら、さらにこのように続けた。

「なんだって日本のお笑いのネタっていうのは全部が世相を反映してますよ。(中略)もし政治を風刺するネタが見たければ、いっぱいいますよ、そんなのは。地下にいます。我々も若手のころは放送禁止ライブだなんだって(やってましたが)、そんなヤツは(メジャーの舞台に)出て来れないです。そういうヤツらのライブのところに行けばいい。いくらでもやってますよ、笑えねえネタをね。いくらでもやってるし、もっとライトなのが見たければ、新聞の表層を切り抜いたような、なんかやってる新聞みたいな、なんかそんな、文化人が『これは良い』っていかにも言う、浅えなっていうのそういうのやってますよ。日本のお笑いっていうのは、いくらでも色んな角度でやるんですよ。直接的に安倍さんがどうだとかダサいことやってるのは俺らぐらいで。(中略)全部変換して直接そう言わずにテレビの乗っけてるんですよ」

 確かに、単なる床屋談義の変形でしかなく「風刺」になっていない、「笑い」に昇華できていないコントも多いのだろうし(ここで太田がほのめかしているコントグループのザ・ニュースペーパーがそうかどうかは本稿の趣旨とズレるので置いておく)、メジャーなフィールドで売れている芸人たちも一見くだらないネタをやっているように見えて、実はその裏に何らかの社会批判を混ぜているという読みも間違ってはいないのだろう。しかし、ここでの太田の反論は完全に話のすり替えだ。茂木が今回問題にしていることはそういうことではない。

 だいいち、太田だって10年近く前は雑誌やラジオで過激な政治的発言を連発していた。当時の右傾化の風潮を徹底批判し、靖国問題や教科書問題などにも切り込み、歴史認識についての中国や韓国の抗議を「内政干渉」とする国内の意見についても、正面きって批判していたではないか。たとえば、当時の雑誌連載ではこんなことも書いていた。

「かつて日本人として戦場に行かされた人々がいる。皇民として生きることを無理矢理強要され、自分の国の言葉を奪われ、名前を奪われて戦場に行かされた人々がいる。その人々にとって日本の歴史は自分達の歴史であることに間違いはない。(略)自分の都合の良い時だけ、お前達は日本人であるとして、都合が悪くなると、外国人が干渉するなというのは、あまりに身勝手ではないか」(東京ニュース通信社「TV Bros.」連載『天下御免の向こう見ず』より)

 日本国憲法についても、「人類が行った一つの奇跡」と敢然と擁護したうえで、「私に愛国心があるとすれば、それはこの国の“この国は戦争をしない国であると、世界に宣言している部分”に注がれる」とまで言い切り、中沢新一との対談本『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)を出版したこともある。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

“日本のお笑い芸人が権力批判できない”問題めぐり、太田光が茂木健一郎に噛みつく! 日和った自分への苛立ちか正当化かのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。サンデー・ジャポン太田光新田 樹茂木健一郎の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 アンゴラ村長「顔や生まれ蔑む笑い」批判
2 ICAN無視の安倍政権に吉川晃司が
3 ペジー社社長の財団が山口敬之の実家に
4 ICANノーベル賞授賞式を日本マスコミが無視
5 欅坂46平手友梨奈“異変”FNSでも?
6 不正入札、リニア新幹線はアベ友利権だ
7 自民党が女性の社会進出否定する動き
8 安倍が横田早紀江さんを無視している
9 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
10 ペジー社・齊藤容疑者が櫻井よしこと
11 生活保護カットで他の低所得者も困窮
12 さんま「戦争に税金使うな」と国税に抗議
13 富岡八幡宮、祖父は日本会議前身の中心
14 宮崎誤報で松本人志の言い訳がひどい!
15 欅坂・平手が「今年はひどいことばかり」
16 昭恵の無神経と籠池夫妻の勾留長期化
17 カズオ・イシグロがネタバレ自粛に疑義
18 加計が留学生募集!四国の獣医不足は?
19 ノーベル賞授賞式で被爆者出席も安倍政権が
20 山口敬之との関係を質された安倍首相が
1田崎とケントに自民党からカネが!
2さんま「戦争に税金使うな」と国税に抗議
3安倍が横田早紀江さんを無視している
4山口敬之との関係を質された安倍首相が
5山口敬之氏のスポンサーが逮捕された!
6義家前文科副大臣が学校法人から献金
7安倍首相、森友加計の虚偽答弁を訂正せず
8ICANノーベル賞授賞式を日本マスコミが無視
9加計獣医学部で特別扱いが次々露呈
10昭恵の無神経と籠池夫妻の勾留長期化
11北朝戦争に”NO”を言わない安倍政権
12ペジー社・齊藤容疑者が櫻井よしこと
13 不正入札、リニア新幹線はアベ友利権だ
14安倍、麻生、稲田らのデタラメ政治資金
15ノーベル賞授賞式で被爆者出席も安倍政権が
16生活保護カットで他の低所得者も困窮
17富岡八幡宮、祖父は日本会議前身の中心
18SF慰安婦像問題と日本の歴史修正主義
19エルサレム問題で安倍がトランプのポチ
20大林宣彦「青春は戦争の消耗品ではない」

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

ブラック企業被害対策弁護団

"驚愕のブラック"マッサージチェーン! 4日間睡眠時間ゼロの社員研修、会議の締めに男性社長と強制ハグ...

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」