「AV は親公認」と語ってきた紗倉まなが告白! AV女優であることを親や友人に認めてもらうまでの“闘争”

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 しかし、自分の仕事にやりがいを見出し始めていた彼女は、親の反対を押し切り仕事を続けていく。結果として、実家とも距離を置くことになってしまったというが、そんな関係が変わったのは、彼女が初めて舞台に出演することになったとき、両親を招待したことがきっかけだった。

 その舞台は、ワケありの男女が各々の秘密を抱えながら合コンに参加し、次第にその秘密が明かされていくという群衆劇。彼女の役は、AV女優であることを隠して合コンに参加する女の役だった。彼女は自分自身を投影した役のなかに、両親へのメッセージを込めた自分自身で考えた長ゼリフを入れ込んでいた。

「劇中に『両親は反対しているかもしれないけど、私はこの仕事を誇りに思っている』っていう自分で考えた長ぜりふがあったんです。もちろん、両親に舞台の内容は話してなかったんで、あれを見てもらうのは正直、一か八かの賭けでしたね」

 その舞台を見て、母は泣いていた。それ以降、二人の距離は縮まったと言う。

「それから少しずつお母さんとも電話で話をするようになりました。舞台も毎回、見に来てくれて、そのたび泣いてました。でもことあるごとに『早く芸名を変えて、脱がない仕事をやって』って言ってくるんですよね(苦笑)」

 そうは言うものの、彼女が弱音を吐くと、「いまさら、途中で辞めるなんてダメでしょ!」と叱咤激励してくれる、そんな関係になることができたと語る。

 親がそれだけ反対するのには色々な理由がある。暴行されたりはしないか、病気を移されはしないか、仕事をするうえで精神的に傷つけられるのではないか、など心配の種は尽きないわけだが、AV女優になるということは、現役時代のみならず女優を引退した後の生活においても、就職や結婚など人生におけるあらゆる場面で不利益を被る可能性をはらむ。

 元AV女優から日本経済新聞の記者になり、現在は社会学者・文筆家として活動する鈴木涼美は、「SPA!」(扶桑社)16年3月8日号のなかで、かつてよりAV業界の暗いイメージは少なくなり「選ぶ職業によっては“元AV女優”という肩書が、武器や強みとして生かせる場所が増えているんです」と現状を説明しながらも、それは広い世間のごくごく一部であると自らの体験を交えながら語っている。

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