電通社員自殺で“宴会芸強要パワハラ”が問題になる中、『島耕作』弘兼憲史やホイチョイが時代錯誤の宴会芸賛美

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〈宴会は、営業にとって、得意先にヤル気と結束力を見せつけるための絶好の機会。電通には昔、宴会芸に使うヘビを、ロッカーで飼っていた豪の者がいたそうだし、「D-SMAP」や「D-Shock Boys」といった、宴会芸専門の選抜チームがあって、社内で練習を重ね、宴会に駆けつけていたという〉

 先日当サイトでも取り上げたが、電通は25年前にも入社2年目の若手社員を自殺に追い込んでいる。そこでもやはり酒の席でのパワハラが大きな影を落としていた。

 当時ラジオ推進部に配属されていた大嶋一郎さんは月に147時間もの長時間労働を強いられていたのに加え、飲み会では上司から革靴に酒を注ぎ込まれて飲めと強要され、さらに、飲みっぷりが悪いとその革靴で殴られる、などの扱いを受けていたという。「D-SMAP」やら「D-Shock Boys」やらの裏にはこういった闇の部分があり、そして、それは解決されることなく、結果としてまたも悲しい事件が繰り返されてしまった。

 忘年会シーズンに突入したいま、若手社員に「PPAP」を強要させることを「ピコハラ」、『逃げるは恥だが役に立つ』の「恋ダンス」を強要することを「恋ハラ」と呼びネットを騒がせている。長時間労働の問題に関しての議論を加速させるのは当然のこととして、こういった宴会パワハラの件についても議論を深めていく必要があるだろう。
(新田 樹)

最終更新:2017.11.12 01:45

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