井川遥「暴力住職の親族」報道でネトウヨが在日ヘイト攻撃! カミングアウトできないのは本人のせいじゃないのに

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 2000年代の芸能界では一時、韓流ブームもあって、最初から在日コリアンであることを公表し本名で活躍する芸能人も増える傾向が見られた。しかし、本人がこうして自分の出自と向き合い、公表しようとしても、今回の「新潮」記事に反応したネトウヨのように、“在日差別”が大声でがなり立てられる現在の日本社会では、むしろこれまでよりもカミングアウトは難しくなっている。

 それは、路上でコリアンの虐殺まで扇動するヘイト団体や、ネトウヨなどが「反日タレント」とレッテル貼りをし、広告に起用した企業に対する不買運動やクレームなどを展開したことの影響が大きいのは言をまたない。さらには、安倍政権の閣僚など、政治家がヘイト団体と親密で懇ろな様子を隠そうともせず、さらに自民党もまたネトウヨを組織化して党略に利用し始めた。こうした民族差別は、安倍首相による歴史修正主義の動きと連動することで、ここ数年で何倍にも増幅されたと言える。

 前述の「ダ・ヴィンチ」01年8月号で、井川は『GO』についてこう述べていた。

「(本が)出てすぐ、マネージャーに勧められて読みました。おそらくこれは金城さんの自伝的要素も強いんでしょうね。在日朝鮮人でも、在日韓国人でもなく、『コリアン・ジャパニーズ』と新しい言い方をしていて。正直言って、もっと卑屈になっていっているのかなと想像していたんです。ところが読み始めると、そういうことをまったく意識させない。国籍で先入観を持ってほしくないんだ、っていう気持ちがすごくよく伝わってきました」

 国籍で先入観を持ってほしくない──。それは、井川の本心でもあるのだろう。だが、現状、ネトウヨたちは「先入観」どころかむき出しの憎悪をさらけだしている。出自を明かすことに恐怖を覚えるヘイトの嵐、あるいは明かしたくても明かせない芸能界の歪んだ論理。わたしたちは、あらためて日本社会がそうした危険な状況にあるという現実を、しかと見つめ直すべきではないか。
(小杉みすず)

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