井川遥「暴力住職の親族」報道でネトウヨが在日ヘイト攻撃! カミングアウトできないのは本人のせいじゃないのに

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〈さすが新潮だな。この一族がいつ頃日本に密入国して日本人に成りすましたのか、背乗りしたのか、家系図まで暴いてくれたら完璧だね〉

 言うまでもなく、「在日」という属性をあげつらい、民族や出自に対する悪罵や差別扇動の言辞を投げつけるのは、ヘイトスピーチに他ならない。たとえ問題の住職が子どもたちに暴力や虐待行為を行っていたとしても、それと出自とは本来なんの関係もないものだ。連中が目を血走らせてがなり立てているのは、この住職の行為そのものに対する非難ではなく、「朝鮮人」とひとくくりにして、もっぱら“在日=犯罪者”という誤ったイメージを振りまき、差別を正当化させるためだけだ。

 しかも連中は「在日は本名を名乗れ!」「出自を明らかにしろ!」「家系を暴け!」と恫喝までしている。毎度、毎度のグロテスクな差別意識には辟易するしかないが、しかし、在日コリアンたちの多くは、好き好んで出自や戸籍上の名前を隠しているわけでもなければ、ましてや「日本人に成りすまし」ているわけでもない。それは、井川のような芸能人のケースでも同様だ。

 実際、日本の芸能界には出自を明かしていない在日コリアンや帰化した3世、4世が少なからずいるが、彼らが戸籍上の名前を公にしていないのは、ほとんどの場合、事務所から芸名を強制されているからだ。

 井川のケースはまさに典型的な例だろう。もともと井川は、無名のモデル時代には「趙秀恵」という名前で活動をしていた。しかし、本格デビューの際に「井川遥」という芸名を使うことを事務所側から命じられ、本人はその後に何度か自分の出自について語ろうとしているのだが、そのたびに周囲の圧力で封じ込められている。

 たとえば、彼女がすでに「癒し系」としてブレイクしていた2001年、「月刊現代」(講談社/休刊)のロングインタビューで、「井川遥」としてのデビュー時の“年齢詐称疑惑”について自ら語り、話題になったことがあった。年齢詐称疑惑については、ある企業のキャンペーンガールに応募した際、事務所の意向で年齢を1歳ほどサバ読んでいたという芸能界にはよくある話なのだが、実はこのインタビュー収録時、井川は、自らが在日コリアンであることも淡々と語っていたという。ところが、実際の誌面ではそのくだりはまるまるカットされた。その理由は裏で事務所サイドが強硬に反対したためだといわれている。

 とりわけ井川の場合、出自の“タブー化”は本人の意思ではなく、本人はむしろそれに抗おうとすらしてきた。たとえば2001年、「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)8月号の「本」にまつわるインタビューのなかで、井川は躊躇うことなく、在日コリアンたちの青春を描いた直木賞受賞作『GO』(金城一紀/講談社)をとりあげ、同作の意義について真摯に語っている。

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