キンコメ高橋が法廷で自らの悲しい過去を告白! 制服泥棒のきっかけは母親の自殺、イジメで女性恐怖症に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 芸人になってからの彼は、同業者からも認められる才能をもち、芸人のなかではイケメンだという評価も得ていた。青春時代の鬱屈を取り返そうとすればいつでもできたはずなのだが、それでも多感だった時期に溜め込んだ暗さや劣等感を忘れずに抱きつつけたことが、ネタやトークのオリジナリティにつながっていたのは間違いない。

 また、こういったことのほかにも、もうひとつ彼を苦しめたことがあった。それは「コンビ格差」だ。先日、当サイトでもダイノジの大谷ノブ彦が、相方である大地洋輔の「世界エアギター選手権2006」優勝をきっかけとしたブレイクによりコンビ間のパワーバランスが崩れてしまった結果、自殺未遂まで起こしていたエピソードを紹介したが、高橋の場合も最近は俳優として多くのドラマや映画に出演する今野浩喜との間で格差が生まれたことを苦にしていた。

 しかし、仕事量で明らかな差がついていたのにも関わらず、給料はコンビの間で平等に折半していた。相方に比べると、彼は2〜3割ほどの売り上げしかなかったが、それは高橋の父親をめぐる経済状況を考えての好意だった。前述の借金のほかにも、多発性脳梗塞に加えて認知症も進み、介護を必要としていたからだ。公判では涙ながらにこう語っていたと言う。

「僕の経済状況もわかってくれていたので、ありがたく折半にしてもらっていたのですが……、恵んでもらっているような申し訳ない気持ちになりました」

 判決が言い渡された際、裁判長はこう付け加えている。

「問題の根はそうとう深い。更正は簡単なことではないと懸念しています」

 被害者の多くとは示談が成立しているとはいえ、心に傷を抱えたかもしれない女性が存在している以上、彼の行動は擁護できるものではないが、その裏にはこういった事情を抱えていたのだと知ると、なんともやるせない気持ちになってしまうのである。
(林グンマ)

最終更新:2017.11.24 07:38

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

キンコメ高橋が法廷で自らの悲しい過去を告白! 制服泥棒のきっかけは母親の自殺、イジメで女性恐怖症にのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。キングオブコメディ林グンマ高橋健一の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄