松本人志が新潮に書かれた「16億円土地転がし」を『ワイドナショー』で否定するも説得力なし! 露呈した保守化の理由

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 実際、そのあとも司会の東野幸治やコメンテーターの石原良純、前園真聖、古市憲寿らにわざといろいろつっこませ、「ないねん! ほんまにないねんて!」「なんかお前、悪意あるな!」「それっ! ほんま、個人情報やろっ!?」と返す、というお約束のやりとりを繰り広げた。

 しかし、この取引は、松本の主張するようにたまたま土地を買って、売っただけ、というようなものではない。ももともとこの土地はいわく付きの“玄人向け”物件だった。烏森通り沿い、角にある古びたタバコ屋とその隣の韓国料理屋、2つの建物を取り囲むL字型の特殊な土地、この2つの建物を地上げして壊せば通りに面した長方形になり、価値が一気に高くなる。もっとも、タバコ屋の土地所有者である高齢の姉妹はなかなか売ろうとしない。

 そのためバブル時代から一儲けを目論む数多くの不動産、地上げ業者が狙いをつけて、あの手この手で手を伸ばしてきた有名な土地だった。

「松本さんも、おばあちゃんが土地を売れば儲かるといわれて購入したのでしょうが、彼女らが手放すことはなく、取得した土地はコインパーキングにした。で、今後もおばあちゃんが土地を売る保証がないし、価格も上がっていないということで売却を決めたのでしょう」(新潮に掲載された都内不動産業界関係者のコメント)

 つまり、地上げによる土地転がしを狙ってこの土地を買っていたのだ。物件の内容を考えれば、松本がどう否定しようとそれは明らかだろう。「新潮」は、8億円で買ったこの土地を16億円で売ったと書いていたが、実際の金額はともかく、もしタバコ店が土地を売っていれば、その倍以上の利益を得ていたかもしれない。

 しかも、その売却のタイミングもかなり計算されたものだった。同じく新潮には、地元不動産屋のこんなコメントが載っている。

「コインパーキングにして固定資産税分を賄いつつ、5年が経過するのを待って転売する。これは完全にプロのやり方ですよ。(略)土地を取得して5年以内に売ると、短期譲渡所得という扱いになり、売買で得た利益の39%が税金として持っていかれる。ところが5年以上経ってから売った場合、長期譲渡所得として税率は20%で済むのです。知識と、資金的な余裕がなければ絶対にできない取引です」(新潮に掲載された地元不動産屋のコメント)

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