「あたしはもう尖ってない」マツコ・デラックスがテレビに染まって自分が変わってしまったと告白!

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 まさに、カルチャー誌がマスに媚を売り、ダメになっていっている状況を言い当てたマツコだが、実はこのインタビューで、マツコは自分に対しても、同様のダメ出しをしている。「SWITCH」同様、自分もまたマスのフィールドに行ってしまい、かつて持っていたはずの尖った部分を失ってしまったと語っているのだ。

「でも最先端で居続けることって恐怖だと思うのよ。それはあたし自身にとってもそう。ずっとバキバキに尖ってられているかと言われたら、やっぱりいろんな人と関わってきて、いろんな人に迷惑を掛けることも知り、丸くなってきちゃうわけじゃない、どうしても。それはやっぱりメディアも一緒でさ、絶対に関わる人が多ければ多くなるほど、どうしても尖ってはいられなくなってゆくものよ。だからそこを尖り続けられる人が、本当に最先端であり、ムーブメントを作る人になるんだと思うのよ。だからそういう意味では、あたし自身はもうそこから離脱したと思ってる。最初はメディアをぶっ壊してやると思って出てきたから。テレビなんてあたしがぶっ壊してやるって思ってね。そしたら、いつの間にかメディアやテレビと一緒になって走り出した。一緒にテレビ番組を作っている人のことはやっぱり愛しくなってきちゃうじゃない。そうなるとさ、ぶっ壊すんじゃなくて、育てたいなんておこがましいことは思ってないけど、この人たちが幸せになってほしいとか、ぬるい方になっちゃうわけじゃない、どうしても」

 確かに、マツコが言う通り、かつてのマツコ・デラックスというコラムニスト、タレントは、もっと過激で尖った発言を繰り出す人であった。

 その典型が、2008年に行われた「論座」(朝日新聞出版/休刊)でのインタビューだ。いまから8年前の取材でマツコはいきなりこう畳み掛ける。

「アンタ、テレビでものをしゃべってるなんて、人間として最下層よ」
「新聞社とか、出版社に勤めている人間だってそうよ。なくても誰も死なないものを作ってお金儲けにしているんだから。アタシらみたいな人間が一番、世の中に必要ないのよ」

 自分も含め、マスメディアに携わる人間を全否定する言葉をいきなり浴びせかける。さらには、マスコミタブーである広告代理店についても単刀直入にぶった切った。

「お金を儲けようとする電通や博報堂が周りを固めて、そこに利権が発生したりするから、まあ、分かりやすい言い方しちゃうと根腐れするのよね」

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