オバマ広島訪問で得意満面! 安倍首相が被爆者にしてきたこと…コピペ挨拶、非核三原則外し、国連で核兵器使用主張

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 この年の懇談は、ちょうど前月に集団的自衛権の行使容認が閣議決定したばかりだったため、被爆者団体から批判の意見があがることは無論、必至だった。戦争の根絶を祈る立場としては当然の反応だが、安倍首相も席上で「(集団的自衛権について)ていねいに説明する努力をすることで必ず理解をいただけるものと思う」と語っていた。

 しかし、安倍首相の説明というのは「平和国家としての歩みは寸分も変わらない」などという、いつもの説得力ゼロな話にもならない回答。そのため、懇談後に長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長が「集団的自衛権については納得していませんから」と論及したのだが、安倍首相はたった一言、「見解の相違ですね」と言ってシャットアウト。そのまま会場を立ち去ってしまった。……つまり、この人の「ていねいに説明する努力」とやらは口先の話でしかなく、結局、被爆者たちの声に向き合わず、切り捨てただけだったのだ。

 少なくとも、昨日のオバマの広島訪問を世論が評価した大きなポイントは、被爆者代表として対面した男性が話すあいだ、じっと目を見ながら手を握り、言葉に真剣に耳を傾けていた姿や、涙ぐむ男性をそっと抱きしめて気持ちを重ねようとした、その態度だろう。対して安倍首相は、そんなふうに被爆者たちと向かい合ったことが、はたしてこれまであっただろうか。

 事実、オバマと固く手を結び、笑顔で「あなたはノーベル平和賞をとったんだから遊んでいてはだめですよ」と進言した日本原水爆被害者団体協議会代表委員の坪井直さんは、14年の安倍首相のコピペ演説について、当時、「下手な演説でもいいから誠があるほうがいい」と苦言を呈している。たしかに安倍首相からは、被爆者に対する「誠」が微塵も感じられないのだ。

 いや、「誠」どころか、安倍首相は被爆者の願いを裏切っていると言ったほうがいい。現に、原爆投下から70年という節目を迎えた昨年の広島でのスピーチでは、ついに安倍首相は「非核三原則の堅持」に言及しなかった。しかも、事前の予定稿では非核三原則にふれていたのに、安倍首相いわく「私の判断」で削除したのだ。広島という場所で、よりにもよってこの文言を外したのは、すべての被爆者をないがしろにする行為と言わざるを得ないだろう。

 そして、実際に安倍政権は“世界唯一の原爆が投下された国”ということの意味を、まったく考えていない。オバマ大統領の広島訪問を公表した今月10日、安倍首相は「日本は唯一の戦争被爆国として、二度とあの悲惨な体験を世界のどの場所でも繰り返してはならない」と述べたが、一方、同日にジュネーブで開かれていた核軍縮の進展を目指す国連作業部会の第2回会合で、日本代表の佐野利男軍縮大使は「核兵器禁止条約」を締結することに反対。「北東アジアの厳しい安全保障環境を踏まえ現実的、実践的な措置を取るべきだ」と述べ、安倍首相の言葉とは相反する言動を行った。

 もちろん、これは佐野軍縮大使の私論などでは決してない。日本政府、つまり安倍首相の考えは、“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。

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