指原莉乃が東大美女同伴ツアー問題で性差別オヤジ的発言!「企画はセクハラじゃない、悪いのは乗っかった学生」

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 なぜ、こうした企画が大手企業内で通ったのか。それは無論、男性が一方的に女性を性的に消費するという価値観が社会に根付いているからだ。こういうことを言うと、「男だって女は性的消費してるだろ」と批判する者もいるが、だったらそのことに異議を唱えればいいし、もし「イケメン東大生が同行ツアー」が企画されたら怒ればいい。ただし、現在の社会では圧倒的に男性が女性を性的に搾取する構造、そしてそのためにJKビジネスなどのサービスが横行している点を踏まえるべきだ。

 そうした現状のなかでは、女性は男性視点の社会構造を知らぬうちに内面化し、“女は男に選ばれてこその存在”“見られているうちが花”などと考えてしまう。しかし、それは自明の理などではない。だからこそ、女性が男性視点から解き放つためにも、今回のような問題に対して「これは女性差別だ」と声をあげていくことが重要になってくるのだ。

 それは現在、指原が所属するHKT48をめぐって、新曲の「アインシュタインよりディアナ・アグロン」の歌詞が女性蔑視だと波紋を広げている問題も同じだ。

 この問題は本サイトがいち早く指摘し、いま、大手新聞も大きく取り上げているが、ネット上では「こんな歌を若い女の子たちが歌わされてかわいそう」という意見も数多く見られる。だが、指原が今回のセクハラツアー騒動を「セクハラとも女性差別とも思わない」と言い切ったことを考えると、彼女は秋元康が書いた《頭からっぽでいい》《世の中のジョーシキ 何も知らなくても メイク上手ならいい》《女の子は可愛くなきゃね 学生時代はおバカでいい》という歌詞を、自分のなかに擦り込んでしまっているようにも感じるのだ。

 しかも指原の場合、“大人のエライ男性たちの意見を疑問視せずに内面化する”ということが“処世術”だと信じているようにも見える。

 たとえば、以前、指原はアンチファンからネット上で“ゲロブス”と呼ばれるということがあった。あまりに酷い蔑称だが、驚いたことにプロデューサーの秋元はこれを大いに気に入り、「ゲロブスいいよ」「ゲロブスっていえば指原、っていうのを定着させたい」と言い出した。しかし当の指原は、怒るどころか、著書『逆転力〜ピンチを待て〜』(講談社)のなかで、秋元氏に同調するかのような文章を綴っている。

〈おとなしい美人には意味がないって言いましたけど、親しみやすさのないブスって最悪だと思う〉
〈私の周りのみんなに「ブスって言わないでください!」と言ったとしたら、「ううん。別にいいけど、他に言うことないよ」と腫れ物扱いされかねないじゃないですか。でも「ブスでOKです!」と言っておけば、イジッてもらえるかもしれない。(中略)そうやって世の中に出てきたのが、指原という女です〉

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