話題のドラマ『重版出来!』も描けない! 漫画編集者のブラックすぎる実態を「ジャンプ」連載漫画家が告発

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 そんな冷遇を受けた巻来氏だが、『メタルK』連載終了からほとんど時を置かず、同じ「ジャンプ」にて今度は『ゴッドサイダー』の連載が始まる。今度は『メタルK』の時のような憂き目にはあわなかったが、編集者と理想の関係を築くことができないという状況は変わらない。「巻来君は1人でも話作れるから大丈夫だよ」の言葉を残し、次々と担当編集が変わってしまう。編集者と二人三脚で一緒にものをつくるという環境には恵まれなかった。そして、決定的だったのは、そのなかで出会った編集者のK氏だ。

 K氏とは打ち合わせでもまったく話が噛み合うことはなかったのだが、そればかりか、こんな物言いまでする人であったという。

「巻来君ね…頑張んないと荒木さんに負けて連載終わっちゃうよ」
「副編集長に言われたんだ うちの雑誌にホラーは2ついらないって だからアンケート悪い方が終わっちゃうってわけ…頑張らなきゃね」

 当時は、「ジャンプ」の歴史に残る名作、荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』が連載をスタートしたタイミングだった。とはいえ、こんなことを言われてモチベーションの上がる作家などいるわけがない。結局、K氏とはなんのアイデアの出し合いをするわけでもなく、巻来氏が独力で『ゴッドサイダー』の物語を紡いでいくことになった。しかし、K氏のひどい物言いはこれでは終わらない。

「巻来君…副編集長がボクの肩に手を置いて何度も聞くんだよ…『ゴッドサイダー』の最終回はいつになるのって…何度も…何度も…いやだよねぇぇ…」

 そして、1年半続いた『ゴッドサイダー』の連載は終了した。巻来氏はその後、「スーパージャンプ」(集英社)など、青年誌に軸足を移して漫画家としての活動を続けていくことになる。

「ジャンプ」のなかで、原哲夫&ホリエ氏コンビのような関係性を築くことはできなかった巻来氏であったが、しかし、それは「ジャンプ」編集部側が完全に悪いというわけではないらしい。それには、巻来氏が漫画家としてはやや特殊な人で、「物語」をつくる力に長けていた作家であったということが大きく影響している。

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