『俺妹』のヒットは作家の「性癖」に忠実につくったから!? ラノベ界随一のヒットメーカーが明かす編集の極意

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 そのために、三木氏は原稿が来たら、まず、「いいね!」と思えるポイントを見つけだしていく「加点法」で読んでいく。「第一稿」の打ち合わせでは、「いいね!」ポイントだけを伝えて、あえて「よくないね……」ポイントは指摘しないという。

 そして、第三稿くらいからようやく修正点を指摘し始めるのだが、その場合も、三木氏は必ず理由を明確にし、「対案」を出すことを心がけているらしい。

〈作家は、編集者に原稿を提出したとき、今のベストを出してきているはずです。にもかかわらず編集者はダメ出しを行うわけですから、「なぜこの人は文句ばかりつけてくるんだろう」「そんなにあら探しばかりして、いやがらせだろうか」「もしかしたらこの人は自分のことを敵対視しているのかもしれない」と思われることも、可能性としてはゼロではありません。もちろん、そんなことになったとすればとても悲しい誤解なのですが……。
 ですから、誤解を防ぐためにも、「なぜ修正したいか」「なぜここに指摘を入れたか」を明確に伝えるよう意識することが重要です。指摘する側にはその責任があります〉

 こうして見ると、三木氏の編集手法の最大のポイントはやはり徹頭徹尾、作家に寄り添い、作家のモチベーションを大切にし、作家のよさを引き出すことだといえるだろう。当たり前といえば当たり前だが、しかし、意外とこれができる編集者は少ない。それどころか、マンガ業界では、作家を奴隷のように扱う“ブラック編集”も横行している。

「本が売れない」というため息まじりの声ばかりが聞こえて来る出版業界だが、この深刻な不況を打破する方法というのは、必死で売れてる作品を真似したり、マーケティング戦略をこねくりまわすことではなく、もっとシンプルな、編集の原点に近いところにあるのかもしれない。
(井川健二)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

『俺妹』のヒットは作家の「性癖」に忠実につくったから!? ラノベ界随一のヒットメーカーが明かす編集の極意のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。井川健二の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 山本地方創生相の加計問題デタラメ発言
2 秋元康がまた女性蔑視!町山も激怒
3 安倍首相の体調悪化は本当なのか?
4 ネトウヨ絶賛の加戸前知事証言はインチキ
5 中居ジャニーズ残留とキスマイ
6 稲田のウソは日報隠蔽だけじゃない!
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 ネトウヨの泉放送制作デマを検証する!
9 自民党HIPHOPポスターに怒りの声
10 葵つかさが引退宣言?松潤のせい?
11 青山繁晴が前川氏に論破されてボロボロ
12 松本人志「安倍擁護じゃない」どの口が
13 公取委がSMAP問題を独禁法で調査
14 日野原重明氏安倍の改憲に反対を表明
15 自民党憲法調査会に巣食う世襲議員たち
16 秋篠宮家の料理番がブラック告発
17 稲田がまた…安倍のともちんラブを検証
18 嵐の暴露本第二弾に、櫻井、松潤
19 キムタク最大のタブーとは?
20 坂本龍一、内田樹、久米宏が改憲批判
PR
PR 飲むだけで白髪改善と髪のボリュームを取り戻せる!?
1安倍訪問中止の意図を予定国大使館がRT
2青山繁晴が前川氏に論破されてボロボロ
3沖縄いじめの一方、AKB総選挙に国費
4自民党HIPHOPポスターに怒りの声
5九州北部豪雨も安倍首相は帰国せず!
6閉会中審査で自民党が前川から返り討ち
7支持率31%、安倍退陣を求めるデモ
8室井佑月と小林節が「まずは民進党を…」
9青山繁晴が教祖化、伝説とアート
10室井佑月と小林節が安倍改憲案を批判
11日野原重明氏安倍の改憲に反対を表明
12坂本龍一、内田樹、久米宏が改憲批判
13“反ヘイト”東山紀之がキャスターに
14松本人志「安倍擁護じゃない」どの口が
15ネトウヨ絶賛の加戸前知事証言はインチキ
16稲田のウソは日報隠蔽だけじゃない!
17稲田朋美が「普天間返還なし」
18安倍が「男たちの悪巧み」仲間を参与に
19山本地方創生相がお友だちの強制調査に
20松尾と鴻上が芸能人と政治的発言に意見
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」