小保方晴子『あの日』出版で再燃! STAP 細胞報道を改めて検証する(前)

小保方氏の反論手記での告発「私は若山先生にSTAP細胞の捏造犯に仕立てられた」は真実なのか!

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 そして、同誌電子版で記述が削除されていたことからそれが露見し、共著者から疑問の声が上がると、若山研究室と理研はようやく訂正の発表を行ったのだ。

 しかし、これらの事実は、マスコミでは小さくしか報道されず、ほとんど話題にならなかったため、小保方氏のマウスすり替え疑惑はそのまま払拭されることなく広がり続けた。

 しかも、この訂正発表の5日後、マスコミは若山氏の証言をもとに、小保方氏の新たな疑惑を報道する。

 報道したのは、7月27日放映の『NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞不正の深層』だった。『Nスペ』といえば、笹井氏と小保方氏のメールのやりとりをわざわざ男女の声で読ませ愛人関係をにおわせるなど、あざとい演出をして、笹井氏の自殺の引き金を引いたとの見方もささやかれた番組だが、実はもうひとつ、小保方氏のすり替えについてとんでもない報道をしていた。

 同番組はまず、山梨大学の若山研究室の様子を映し出し、遺伝子を解析したところ、若山氏が渡したマウスと小保方氏が作製したSTAP 細胞の遺伝子は異なるものだったと解説。

 その後に、初期からSTAP論文に異議を唱えていたことで知られる理研の遠藤高帆上級研究員が登場。若山氏が小保方氏から渡されたSTAP細胞には「アクロシンGFP」が組み込まれているということがわかった、と証言した。

「アクロシンDFP」という遺伝子は、精子が発光する特殊な遺伝子だが、『Nスペ』はここで、こんなナレーションをはさみこむ。

「遠藤氏から解析結果を知らされた若山氏。アクロシンGFPが組み込まれたマウスに心当たりがあったという。若山研究室では、アクロシンGFPが組み込まれたマウスからある細胞をつくり、保管していた。それは別の万能細胞、ES細胞だった。小保方氏から受け取った細胞に、このES細胞が混入していたのではないか。ES細胞が入っていれば、キメラマウスも簡単にできてしまう」

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