小泉純一郎「安倍政権批判」インタビューで明らかになった「原発ゼロ」への次の一手! やはり進次郎と…

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〈安倍総理が原発ゼロやるって決断すれば、野党だって経産省だって反対できませんよ。国民の六、七割もついてくる。こんなチャンスない〉
〈日本の総理大臣が決断すれば米国は文句言いませんよ。日本のことなんだもん〉
〈総理が決断すれば、全英知結集できるんだ。郵政民営化の時だって、専門家の意見を聞いた。一人でできるわけないよ。(中略)様々な英知を結集したほうがいいじゃない。総理はそれができる権限があるんだよ。大きな時代転換、「変える」と言ってまず方針を決めればいいんです〉

 ただし、問題は誰が“総理”になって、原発政策を変えるかだ。安倍首相がその任にないことは明らかだ。2年前に小泉の「原発即ゼロ」の主張が明らかになって以来、安倍政権の反応は実に冷ややかなものだった。官房長官の菅義偉は会見(13年10月2日)で「まぁ、日本には言論の自由がありますから」と小バカにし、安倍首相自身もテレビ朝日の番組(同年10月24日)で「今の段階で(原発)ゼロを約束することは無責任」と批判している。

 今年3月12日に都内の料亭「福田屋」で行われた総理経験者の会で小泉は安倍首相に直接、持論を説いた。だが、安倍は苦笑いして「まあまあ」と言うだけで、まったく相手にされなかったという。安倍政権が原発ゼロに舵を切る可能性はゼロだ。それは小泉もよく理解している。

〈(安倍首相が脱原発になるのは)もうできないだろう。今変わったらブレたと言われ批判が出てくる。これで突き進むしかない。でも、困るよ。再稼働しなければならないし、東電旧経営陣の刑事裁判も始まるし、四月には電力の自由競争が始まって自然エネルギーが増えてくるでしょう。原発がいかに高くつくか、カネもかかるのか、推進論者の言うことがウソだっていうのがどんどんわかってくる〉

 そこで、小泉が期待をかけるのが、やはり息子の進次郎だ。

 自民党に原発ゼロを掲げるリーダーがいつ現れるか、という問いには「それはわからない」と答えながら、息子・小泉進次郎の政治家としての資質についてはベタ褒めなのだ。常井記者から「進次郎さんには総理になる資質はあるか」と問われ、

〈それは今見ればあるよね。他の議員に比べれば。勉強しているしね。私より慎重だしね〉

 と、相好を崩す。進次郎が原発ゼロを掲げて政権取りを目指して欲しいかという質問には、〈それは自分で考えるものだよ。他人が言うもんじゃない〉としつつ、同じ「志」を持って欲しいという気持ちが言葉の端々から滲み出てくる。

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