飯島愛ブログ閉鎖を機に振り返るAV女優たちの“非業の死”…他殺、心中、ジャニーズとの交際のもつれで自殺も

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「AV女優」という、体力的にも精神的にも酷使される仕事を続ける彼女たちは、「自殺」という悲しい死を迎える者も少なくない。そのなかのひとりが、美咲沙耶。AVメーカー「S1」や「MOODYZ」の専属女優として活躍した彼女だったが、07年7月6日、自宅マンションにて首を吊った。享年21歳だった。その引き金となったのは恋人との離別があったとされ、遺作となった『しのぎシリーズ1 極悪非道凶悪な婦女暴行レイプの実態』(現代写楽)撮影時には、現場のハウススタジオで「ここ、最近別れた彼の家の近くなんだよね」とつぶやき、撮影後は30分以上泣き崩れていたというエピソードも残されている。

 このような恋人との離別に端を発した自死の例は、04年8月19日に同じAV業界の恋人との結婚が破談になったことを苦に飛び降り自殺した倉沢七海、福岡ダイエーホークス(当時)吉武真太郎選手との交際関係のもつれから精神的バランスを崩し命を絶った苺みるく……などなど枚挙に暇がなく、「AV女優」という特殊な環境で働いていた彼女たちの「孤独」がいかに強いものなのかが忍ばれる。

 そんななかこれらの例とは別に、「芸能界の掟」を破り、結果として死にまで追いやられたAV女優が二人いる。そちらをご紹介して本稿を閉じたい。

 まずは、麻生美由樹。AVデビュー前は舞台や映画にも出演していた彼女は、08年2月に本名でAVデビュー。その際、週刊誌などで「50人以上のお笑い芸人とセックスした」と暴露。マギー審司・Take2の東貴博らとの関係を語った。この行為が猛烈なネットバッシングを呼ぶ。匿名掲示板はもとより、キングコング・西野亮廣までがブログに以下のような文章を投稿する大炎上へと発展した。

〈『50人以上の芸人とヤッた』と言って、ツーショット写真やメールのやりとりを公開していた女が非常にムカつくという事です。
 暴露本なんかを出すクソ野郎と同じ理由であの女が嫌いです〉

 世間からの猛烈なバッシングに心を病んだ彼女は、2ちゃんねるに「麻生美由樹」という名前で、

〈近いうちに確実に自殺するつもりです。生まれてきてすみませんでした〉
〈混ぜるな危険を通販で昨日注文しました。私が死ぬのをどうぞご期待ください〉

 という書き込みを残す。そして、08年4月18日、硫化水素で命を絶った。享年20歳。「ネットいじめ」の構図が引き起こした残酷な末路だった。

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プラトニック・セックス〈1〉 (大活字文庫)

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