死んだのは自民党だけじゃない!御用メディアは恥を知れ!

御用メディアはもはや共犯だ!安倍独裁政権の前代未聞の暴挙を擁護し、野党とデモの揚げ足取りに終始

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 それだけではない。田崎はこの『とくダネ!』のあと、『ひるおび!』(TBS)や『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)とワイドショーを行脚。安倍首相の代弁者でしかない田崎がジャーナリストを名乗るのは厚かましいにも程があるが、そういう人物をありがたがってゲストに呼ぶ番組も程度が知れるというものだ。

 また、既報の通り、昨日も田崎は『ひるおび!』で、作家の室井佑月が多くの国民が反対しているなかで強行採決したことを批判すると、「『国民』て誰のことですか? どこにいるんですか?」と嘲笑いながら言いのけたが、今日も同様。『ひるおび!』で田崎は“国会の混乱はすべて野党のせい”だとし、『グッディ!』では司会の安藤優子が委員会強行採決について「速記録が残っていなくても正式に可決されたことになるんですか?」と尋ねると、「委員長が絶大な権限をもっているんですね。委員長が認めれば(可決は)認められることになる」と断言。まるで“勝手に採決して何が悪い?”と言わんばかりの口ぶりだった。

 さらに、先日、安倍首相が生出演した『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)では、昨日の強行採決時の混乱を紹介するも、一方的に与党がスクラムを組んで人の山をつくったことをツッコむことなく、あたかも野党が大暴れしたかのように紹介。与党のやり方を阻止すべく民主党・小西洋之議員がスクラムにダイブした場面もそうした文脈で伝え、ナレーションは「佐藤(正久)議員に押し返されてしまった」と言った。……しかし、その場面は小西議員にヒゲの隊長が「パンチを繰り出している」ようにしか見えない。それでも「押し返す」という表現を使うのである。

 挙げ句、司会の宮根誠司は「この混乱はちょっと引きますよね」と、混乱の原因をつくった与党には言及しないまま感想を口にする。このバイアスがかかった空気に対し、コメンテーターの青木理が「たしかに引くけど、相対化するのはよくない」「国民の半数以上が反対している上、憲法違反だと指摘されているなかで、根本的な問題を与党はどう受け取るのか」とごく当然の反論を行った。だが、この青木の言葉に日本テレビ解説委員の青山和弘は「そういう段階はもう過ぎちゃってる」「妥協点を見つけるのが国会」などと言い、見事なまでに与党側に立った解説を披露。「与党としては今週末には絶対通したい」と強調し、安倍首相のスポークスマンぶりを見せつけた。

 与党は悪くないのに野党が荒ぶっているだけ──。こうしたメディアの伝え方と同調するように、ネット上でも議会運営を掻き乱しているのは野党だとする主張は多い。しかし、議会上は多数派の与党に対して野党が抵抗することは許されているものであり、だまし討ちや力でもって妨害する与党こそが卑怯であり姑息なのだ。だいたい「今週末までに採決したい」という与党の事情など、国民にはまったく関係ない。文句を言われたくなければ堂々と解散総選挙をすればいいし、野党や国民を納得させるだけの説明を行えばいいだけの話ではないか。だが、このごくごく普通の意見さえ、ワイドショーは掻き消してゆく。

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