SEALDs奥田愛基が国会公聴会で「政治家である前にひとりの個人として考えて!」と切実な訴え! でも政治家たちは…

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〈安保法案が衆院を通過し、耐えられない思いでいる。だが、学生さんたちが反対のデモを始めたと知った時、特攻隊を目指す元予科練(海軍飛行予科練習生)だった私は、うれしくて涙を流した。体の芯から燃える熱で、涙が湯になるようだった。オーイ、特攻で死んでいった先輩、同輩たち。「今こそ俺たちは生き返ったぞ」とむせび泣きしながら叫んだ〉
〈天皇を神とする軍国で、貧しい思考力しかないままに、死ねと命じられて爆弾もろとも敵艦に突っ込んでいった特攻隊員たち。人生には心からの笑いがあり、友情と恋があふれ咲いていることすら知らず、五体爆裂し肉片となって恨み死にした。16歳、18歳、20歳……。
 若かった我々が、生まれ変わってデモ隊となって立ち並んでいるように感じた。学生さんたちに心から感謝する。今のあなた方のようにこそ、我々は生きていたかったのだ〉

 あなた方のようにこそ、我々は生きていたかったのだ──。この投書を、反対デモの前にSEALDsメンバーたちは読み返すのだという。あるときのデモのスピーチでは、この投書を読み上げ、奥田氏はこらえきれずにTシャツの裾で涙をぬぐっていた。その後、奥田氏たちは投書主の男性に会いに行ったというが、こうして国会で、奥田氏は彼の思いをも伝えたのだ。

「いま、これだけ不安や反対の声が広がり、説明不足が叫ばれるなかでの採決は、そうした思いを軽んじるものではないでしょうか。70年の不戦の誓いを裏切るものではないでしょうか。
 いまの反対のうねりは世代を超えたものです。70年間のこの国の平和主義の歩みを、先の大戦で犠牲になった方々の思いを引き継ぎ、守りたい。その思いが、わたしたちを繋げています。わたしはそのうちのたったひとりとして、ここで、話をしています。つまり、国会前の巨大な群像のひとりとして、国会にきています」

 いろんな人びとの思いを抱えて、国会に挑んだ奥田氏。もちろん、強行採決を見越し、政治家たちへプレッシャーをかけることも忘れなかった。

「仮にこの法案が強行に採決されるようなことがあれば、全国各地でこれまで以上に声があがるでしょう。連日、国会前は人で溢れかえるでしょう。次の選挙でも、もちろん影響を与えるでしょう。当然、この法案にかんする野党の方々の態度も見ています。ほんとうにできることはやったのでしょうか?
 わたしたちは決して、いまの政治家の方の発言や態度を忘れません。『三連休を挟めば忘れる』だなんて、国民をバカにしないでください。むしろ、そこからまたはじまっていくのです」

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