新国立競技場の戦犯がいつのまにか被害者面! 東京五輪組織委員長・森喜朗の無反省、無責任、無神経言動録

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 またサッカーの中田英寿らとの会食の際「知ってる? 韓国に日本チームが行って勝ったことないんだよ」と、事実とは違うことを知ったかぶりで語り、中田にそれを否定され、会食の場が凍りついたこともあった。

 これらは講演や会見など公の場での発言の数々だが、記者とのオフ懇ではもっと酷い。

「(学生時代に住んでいたアパートに)ヤクザもいて、青線の女を部屋に連れ込んだりするんで夜寝れなかったよ。翌朝、そのヤクザが俺たち学生に“好きにしていいぞ”って言うんだ。輪姦ってしっているか? いや俺はやってないよ。やった奴はみんな淋病にかかってな、お前ら淋病の治し方知っているか?」
「後楽園でモギリのバイトをしたがニセの入場券を作って売って儲けた」

 まさに言いたい放題とはこのことだろう。そのためメディアが森に付ける枕言葉は「バカ」「軽薄」「サメの脳みそ、ノミの心臓」「首相失格」。一国の最高権力者とは思えぬ批判を浴びたのだ。

 もちろんこうした放言だけでなく、首相にあるまじき疑惑も次々と明らかになった。

 暴力団関係者とのツーショット写真の存在、3万株といわれるリクルート未公開株収得疑惑、政界疑獄事件で逮捕された石油商・泉井純一からのヤミ献金、27億円が消えた日本ハイカ事件への関与、地元石川県の大学用地に絡む利権疑惑、ゴルフ場役員兼職問題、広域暴力団稲川会会長一族の結婚披露宴スピーチ――。

 なかでも最大のスキャンダルが、買春検挙歴問題だった。森が早稲田大学在学中だった1958年(昭和33年)、警視庁による非公認売春地域の「青線」や、潜りの「白線」業者の一斉摘発が行われたのだが、逮捕された客のなかに20歳だった森がいた。つまり日本の最高権力者である森が売春等取締条約違反で逮捕歴があるというものだった。

 当時、これをスクープした「噂の真相」では森が警察で取られた前歴カードや指紋番号を特定し公表、これに対し森は「噂の真相」を名誉毀損で提訴するという現役首相としては異例の事態に発展した(その後、裁判所は買春問題の白黒を付けること無く和解勧告を提示し、「噂の真相」が森の地元紙「北国新聞」に謝罪広告を出すことで和解)。

 これら数々の放言、スキャンダルにより森政権の支持率は10%を切る事態となった。

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