安倍首相の「ニコ生」安保法制番組、来場者はたったの1万人! ムーディ勝山に負けた…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 これもまったく同じ。経済的利害も含めた複雑なパワーバランスで成り立っている国際社会と、強盗による被害や不良グループの抗争を同じ論理で語れてしまう頭の悪さ。しかも、普段、守ってくれるアソーさんが殴られそうになったら、喧嘩を止めるんじゃなくて、加勢して一緒に喧嘩するって、ようするに、完全に、アメリカ番長の仕切る不良グループに入って、抗争をやろうってことだろう。お前は『クローズ』の登場人物にでもなったつもりか。

 安倍がこだわるホルムズ海峡での掃海活動についても、封鎖されると日本の国民生活に重大な影響があるとの一点張り。経済的な理由で自衛隊を海外派遣することに批判があることについては、「石油やガスが入ってこないことになると、冬の寒い時期なら暖房にも影響が出るでしょうし、あるいは電気の問題、病院や車のことも。こうしたことで命を落とす人も出てくるんだろうなぁと……」と、どこまでいっても印象論のみ。一事が万事。緻密なデータや具体的な根拠に基づく反論がまったくできないのが、実は安倍の安保法制論議の特徴なのだ。

 それでも、今月の半ばには採決に持ち込むつもりだというから正気の沙汰とは思えない。

 ちなみに今後のラインナップは以下の通り。

7月8日(水)自衛隊員は危険にさらされる?
7月10日(金)平和安全法制は憲法違反なの?
7月13日(月)やっぱり心配。徴兵制。

 噂では、あまりの入場者の少なさにあわてた自民党本部がさらに動員をかけるとも言われているが、本サイトとしても、できるだけたくさんの人に見てほしいと願わずにいられない。安倍が自身で説明すればするほど、どんどん、安保法制のインチキと危険性がわかってもらえるはずだからだ。
(野尻民夫)

最終更新:2015.07.08 07:29

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

亡国の集団的自衛権 (集英社新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

安倍首相の「ニコ生」安保法制番組、来場者はたったの1万人! ムーディ勝山に負けた…のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ニコニコ動画安倍晋三野尻民夫の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄