アイドルに必要なのは不幸な生い立ち? 酒井法子が告白した壮絶な過去と「空っぽ」の自分

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「愛されたいという気持ちは、小さいころからずっと持っている。相手が何を喜ぶのかと、いつも一生懸命に考えていた。アイドルやタレントとして突っ走ってこられたのも、自分が愛されたいと思っていたからだと思う」
「人に尽くすことは、昔から苦ではなかった。でも、尽くし過ぎるきらいがある。よかれと思ってしていることが、やりすぎだと言われることがあった。
 (中略)
 自分が生きてきた環境の中で育まれてきた性格なのだろうと思う。根底には、自分のことを愛してもらいたいという気持ちがある。そのために、誰かのために何かすることに全力を尽くす。そうするうちに頑張りすぎていることが何度もあった」

 ぶりっこしていい子を演じているわけではない。「周囲や目の前の相手に気に入られなければ、生きていけない」、そんな過酷な生育環境のなかで育まれてしまった「本能」。しかし、それがアイドルとして生きるにあたって最大の武器となったのだから、人生は皮肉なものだ。

 この『寂しさの力』出版を記念して行われた「新潮45」(新潮社)2015年4月号掲載の中森氏との対談では「自分の本当の気持ちを知るのが、一番難しかったりしますね」と語っていた酒井法子。

 先般の薬物スキャンダルにおける執行猶予期間も終わった今、これからは、自分の本当の気持ちに正直に、幸せな「自分自身」の人生を歩んでいけるよう祈るばかりである。
(新田樹)

最終更新:2015.06.03 03:21

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寂しさの力 (新潮新書)

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