次男がボクサーデビュー! 辰吉丈一郎は家事や子育てに積極的な“フェミ夫”だった!

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 丈一郎は1歳になるかならないかで母親と別れ、その後は父・粂二と二人きりの父子家庭に育っている。アイロン掛けのパートで生計を立てていた粂二は、無口でいじめられっこだった丈一郎にボクシングの手ほどきをし、生き方を伝授するなど丈一郎に多大な影響を与えた父親だった。

「自分を信じなあかん」「ビリでもいいから、とことん一番になってみろ」

 そんな教えを丈一郎に与える父だったが、父の姿を見て育った丈一郎は自然と家事を手伝うようになっていたようだ。

「小学校高学年の時にはすでに洗濯から料理まで家事全般をすべて自分でこなしていたという旦那。けれども粂二父ちゃんがそういうふうにしつけていたというわけではないようです。
『父親がやっていることを自分もできるようになりたと思うのは当然や。小学校の頃は、周りにいる同級生を見ても、料理が得意だったのはワシくらいやったからな。まっ、それもまたかっこええことやと思っていたから』」

 ボクシングだけでなく家事全般が得意という丈一郎。そして子育てに関しても妻にこう言ったという。

「ワシは練習があるから子どもが学校から帰ってきた時に、“おかえりなさい”が言えない。だから、おまえがそれを必ずやってくれ。それだけしてくれたら、あとはワシがごはんを作るし洗濯もする。おまえは何もしなくてもいいから」

 プロボクサーとして世界王座にまでのぼりつめた有名アスリートでありながら、妻にこんなことを言える男性など、世界を探しても稀だろう。なんとも素敵でフェミ心溢れる丈一郎だが、丈一郎にとってはそれが当然で、練習後の気分転換というから、なおさら素敵だ。

 子育てにしてもミルクを飲ませ、オシメを替え、そしてお泊まり保育では禁止されているのに幼稚園に見学に行ってしまう。また次男の寿以輝は小学校1年生頃まで時々おねしょもしたというが、その布団シーツを洗うのももちろん丈一郎の役割だった。

 そして時にイライラしている妻に対しては「カルシウム不足や」と笑い飛ばし、妻の気分転換に、と喜んで東京へ2泊の旅行に送り出す。

 しかも、その子育ては単に甘やかしているわけではない。そのひとつが辰吉家の成人は16歳だという“家訓”だ。

「旦那はあちこちで、『成人式はふつう20歳やけど、うちは16や』と触れ回っているようです。頭の中には息子をいい大学やいい会社にいれようといった考えはまったくありません。
 あと4年で中学を卒業する寿希也には、『父ちゃん母ちゃんが面倒みるのは中学卒業までやで。中学卒業したら自分で働けよ』といった調子で話しています」

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