松尾スズキが女優論「私を通りすぎた女優たち」を独白! でもあの女優のことだけは…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
matsuosuzuki_140914.jpg
「大人計画 OFFICIAL WEBSITE」より


 2007年に公開された映画『クワイエットルームへようこそ』以来、約7年ぶりとなる監督作品『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』が公開中の松尾スズキ。近年では、『あまちゃん』でNHKの朝ドラを手がけるまでの“国民的脚本家”となった弟子・宮藤官九郎の陰に隠れ気味で、「クドカンと阿部サダヲを見出した功労者」「脇役でいい味出してるおじさん」はては「クドカンファミリーの松尾スズキ」扱いされる始末。以前、お伝えしたように、その心中は穏やかではない様子だ。

 だが、松尾といえば90年代の小劇場ブームを牽引した立役者のひとり。舞台はもちろん、映画でも独特の演出を見せてきたが、なかでも女優の隠れた魅力を引き出すことでも定評がある。とくに今回の『ジヌよさらば』は、「松たか子と二階堂ふみのお色気シーンがすごい」と評判だ。

 たとえば、二階堂は映画のなかで怪しい女子高生を演じているのだが、パンツが丸見えになるというシーンが。初日舞台挨拶で二階堂は「どうですかね? さらけ出したつもりなんですけど」と話し、そのパンツ公開シーンでは拍手さえ起こったというが、撮影の舞台裏を松尾はこう語っている。

「二階堂さんはオープンな方で、全然抵抗なく演じてくれました。『預金通帳を見ながらゴロゴロして』と言っただけです。短いスカートからパンツが見えちゃうことぐらい承知で、ケロッとして演じてくれました」

 松尾がこのように話しているのは、現在発売中の「文學界」(文藝春秋)でのインタビューでのこと。「私を通りすぎた女優たち」と題し、女優論について語っているのだが、今回の映画でキャスティングした二階堂について松尾は、ドラマ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系/2010年)で共演した際、「人柄に惹かれた」と言う。

「彼女はまだ十五歳ぐらいの高校生だったけど、自分の言葉で喋る人だった。自分を腐女子だと言い切っていて、いろんな妄想を撮影の合間に話してくれました(笑)。沖縄の街なかで育って、お祖母ちゃんもお母さんもファッションに明るく、家から三分の場所に映画館があるので映画をよく観ていたというバックボーンを聞いて、センスの良さはそういうことかとも思いました」

 松尾は5月末から上演される舞台『不倫探偵 ~最期の過ち~』でも二階堂を起用。松尾の二階堂への惚れっぷりが伝わってくるが、一方の松たか子についても思い入れは深いようだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

現代、野蛮人入門 (角川SSC新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

松尾スズキが女優論「私を通りすぎた女優たち」を独白! でもあの女優のことだけは…のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。不倫二階堂ふみ大方 草松尾スズキ演劇の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄