アムウェイにキラキラ・ロハス女子が急増中で新たな危険性を指摘する声

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 しかし、Aさんの知人は、Aさんの様子をこのように心配する。

「アムウェイで知り合った女性たちとの交流も盛んみたいで、最近は会う機会も少なくなりました。話を聞く限りでは、女性たちのグループのリーダーはおしゃれでかっこよくて、お金も持ってて、セレブ男性たちとの交流にも積極的……と、絵に描いたようなキラキラ女子みたいで。Aは自分に自信がなく悩んでいましたから、反動で無理をしていないか……心配です」(Aさんの知人)

 また、「特定商取引に関する法律」(以下、「特商法」)第33条で禁じられている「不適切な勧誘行為」(不実告知、威迫困惑行為等)も取り沙汰されている。アムウェイに詳しいジャーナリストはこう指摘する。

「アムウェイでは、『まずは身近な大切な家族や友人に教えてあげましょう』と、自分に近しい人たちへの勧誘を推奨しています。そのため、ディストリビューターが新たな勧誘を行う際、『ちょっとお茶しない?』『うちにご飯食べにこない?』といった、普段通りの誘いをして呼び出すケースが多いんです。それでいざ行ってみたら、アムウェイ製品を使った手料理パーティだった、突然化粧品やサプリメントを勧められた、なんて話はよく聞きます。しかし本来、これをやってしまったら違法なんですよ。呼び出す時点で、『私はアムウェイというマルチ商法のビジネスをやっていて、その販売員の勧誘、または商品の紹介をしたいんだけど、会ってくれないかな?』という誘い方をしなければダメなんです。このくらいはあっても仕方ないだろう、と思うかもしれませんが、ここまで規制するほど危険視されている存在だということを忘れてはいけません」

 キラキラ女子の必読書として紹介されていた『リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門』(キム・キヨサキ/筑摩書房)の中に、こんな言葉がある。

〈女性が求めるものは、男、キャリア、お金、子供、友達、贅沢、心地よさ、独立、自由、尊敬、愛、そして、伝線しない3ドルのパンティーストッキング(byフィリス・ディラー)〉

 最近では、2014ミス・ユニバース日本代表・辻恵子さんを全面的にバックアップするなど、ますますそんなキラキラ女子たちの欲求を刺激し、さらなる拡大をはかっているアムウェイ。果たしてこの結末は、“リッチウーマン”の大量育成となるか、はたまたかつてと同じようにその商法の犠牲者を大量に出して社会問題化するのか――注視していきたい。
(三木千明)

最終更新:2015.01.19 04:58

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