憑依、守護霊、前世にUFO…東大医学部教授のオカルトがとまらない

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「前世が終わって後にミーティングをして次の人生を選ぶという仕組みは、私自身も以前からイメージとして感じています。イメージとしては、割と明るい場所で、『身体はこういう形もいいと思う』『キャリアはこんな感じで』といった、大きな部分をざっと話し、最終的にじゃあこれ、というニュアンスも、不思議なほど自然に感じます。それは輪廻を事実上の仕組みとして認めることであり、(略)『すべての存在はつながっている』という言葉とも同根です。つまり輪廻があり、実は自分たちはつながっている、あるいはつながっている存在であると同時に輪廻している、どっちの表現でもいいのですが、これらは仕組みとしての事実です」

 キャリアはこんな感じで、って、ハローワークじゃないんだから……。しかも、「仕組みとしての事実です」という口ぶりは、10数年前、成田ミイラ化遺体事件を引き起こしたライフスペースの主宰者の「定説です」というフレーズを彷彿とさせるではないか。

 そして、2014年には、さらにエスカレートし、3冊の衝撃的な対談本を出している。

 まずは『「あの世」の準備、できていますか?』(マガジンハウス)という作家・田口ランディとの対談集。オカルト的な作風で知られ、矢作センセイの第一作の『人は死なない』の出版にも尽力したという田口との対談で、センセイは「駅での飛び込み自殺だって、霊障という場合もあるかもしれません」と“憑依”についても言及。最近、自分が若い女性の駅員の接客に対してキレたことを「憑依された」からだと話す田口に対して「そうでしょう。まさに同調でしょうね」と大きくうなずくのだ。

 次は『未来のための日本の処方箋』(ココリラ出版)という精神世界研究家・秋山眞人との対談集。秋山眞人は少年時代にスプーン曲げ少年としてメディアに出て以来40年間、精神世界研究家としてオカルト的な言説を振りまいている人物だが、その秋山に対して、矢作センセイは「実は最近、私もよくUFOを見ます」と打ち明けている。

 きわめつきは、宇宙マッサージ師「プリミ恥部」こと白井剛史との対談『気をつかわずに愛をつかう』(アーバンプロ出版センター)。センセイは、こんな前世の記憶を得意げに語るのだった。

「(前世について)いま、かすかに覚えているのは、イスラエルの南の今のエジプトと思われるところです。それと、人に言われたけれど覚えてないのが日本です。戦国時代にここにいたと言われて、その場所に行ってみたんですけど、残念ながら思い出せませんでした」
「エジプトのほうは、景色がとても鮮明に浮かんでくるんですよ。私の記憶にあるのは、たぶん三千年あまり前のころのことです。12支族が分かれる前で、自分はそのひとつの支族の人間として再びこの地に帰ってくることがないことを感じていました」。

 霊による憑依、前世にUFO、とオカルトがエスカレートし、“オカルトの総合病院”のような状態になっているが、このエスカレートぶりの背景には、2013年9月に弟をガンで亡くすという衝撃的な事件が影響しているようだ。このとき、センセイは、“弟が死後、弟の奥さんの守護霊になる”ことをある人物に予言されたのだという。

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