なぜアイツはいちいち気に障るのか?「余計な一言」5大地雷を解剖

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■男女のケンカが無限ループさせる一言

「ごめんね」「反省しているならもういいよ」「うん、本当にごめん」「でもさあ、なんでああなるわけ?」「……ごめんね」「俺には理解できないよ、そもそもさあ」「だからさっきから謝ってるじゃない!」

 くどい説教からの逆ギレ展開は、夫婦や恋人間で起きるケンカのよくあるパターン。怒りの論点はひとつのはずだったのに、“余計な一言”をくどくど重ねたせいでケンカが終わらないという悪循環。このループから脱け出すためには、怒っている側が「ここが一番嫌だ」「次からはこうしてほしい」と具体的な改善点やルールを簡潔にわかりやすく相手に伝えることが肝心。しつこい責めの言葉は新たな怒りを誘発するだけなので用心すべし。


■飲み会に「行けたら行く」という奴はがさつ

「来週の飲み会どう?」「うーん、仕事次第かな。行けたら行くってことで……」

 飲み会でも同窓会に限らず、集まりの直前までこういうはっきりしない返事をする人間が必ずいるもの。幹事にとってはたいへん迷惑なこの一言は、発言者のしっかりNOと言えない優柔不断さ、社会性の欠如が表れている。そういう人はたいてい仕事の対応も遅いタイプ。返事は早めにはっきりと断ることが相手のメリットになる場合もあるということを理解しておこう。


■プラスの話題には必ず「私」を絡ませる奴は自己顕示欲の塊

「ヒットした◯◯くんの企画、私がアドバイスしたんですよ」「へー、あなたはそうなんだ。でも私の場合はね(以下、延々と自分の話題)」

 成功した企画や業績に必ず「私」を絡ませる人、どんな話題でも強引に「私」の話にすり替えてしまう人。彼らの背景にあるのはとにかく「私を認めて!」という強い自己顕示欲だ。いつでもどんな話題でも「私自慢」「私ネタ」につなげずにはいられないのは、その場を客観視できない“痛い人”である証拠。これは男女問わずすべての人が陥りがちな罠なので、日常会話の中で「私が、私が」になっていないかチェックしてみよう。
 
 この他にも「はいはい」「ごめんごめん」と同じ言葉をリピートする人、思ったことをそのままSNSで発信する人、何でもかんでもネガティブな返事しかしない人など、読んでいてギクッとしたり、「あの人はコレだ!」と膝を打つ事例が満載。だがそれぞれの改善ポイントも的確に紹介されているのが心強い。読んだ先からすぐ実践できる、コミュニケーションの頼れる処方箋だ。
(阿部花恵)

最終更新:2018.10.18 05:36

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