女性器専門学校開校? シニア世代が今さら女性のアソコ研究に夢中に

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左/「週刊ポスト」(7月25日・8月1日合併号) 右/「週刊現代Special」(8月5日号)


 いまや「週刊ポスト」「週刊現代」という二大オヤジ週刊誌のキラーコンテンツとなってしまったシニア向けセックス特集。今夏もその勢いはまったく衰えを見せず、両誌の誌面には毎週のようにこんな見出しが踊っている。

「あぁ忘れられない『驚きの女体』〈死ぬほどSEX あの夜の思い出を語りたい〉」(「週刊ポスト」6/27号)
「女をもっと知りたい 電車内で、オフィスで、トイレで、デート中に…彼女たちは普段からこんなエロいことを考えている!」(「週刊ポスト」7/4号)
「カンタン図解 こっそり楽しむ「60歳からのエロ動画」」(「週刊現代」7/12号)
「この夏あなたを待つ究極の出会い シニア世代に急増する甘く危険な「同窓会SEX」」(「週刊ポスト」8/8号)
「週現「生涯現役」教室『70にして勃つ!』その方法と実践講義」(「週刊現代」8/9号)

 呆れたのを通り越して笑いがこみあげてくるが、そんな中、最近、両誌がやたら熱心に取り組んでいるのが「女性器」研究だ。女性のアソコの形がどうとか、どの部分が感じるのかとか。60、70になってまだそんなことを?と思うのだが、これがもうバカ受けらしいのだ。

 中でも話題を呼んだのが、「週刊ポスト」(7/25・8/1合併号)が「死ぬまでSEX ビッグデータ編」というフレコミで実施した女性器調査。1000 人の女性に「大陰唇の厚さ(幅)は?」「小陰唇の厚さ(幅)は?」「クリトリスの直径は?」「女性器全体は何色ですか?」「陰毛の密度は?」「膣口は上付きか下付きか」など、失礼きわまりない10項目の質問をぶつけ、その集計結果を公開しているのだ。

 明らかに「ビッグデータ」という言葉の使い方を間違えている感じがするが、「ポスト」はそんなことはおかまいなしに“女性器についてこれほど大規模な調査は類を見ない”と胸をはり、その結果を20年前に刊行された医学書『日本女性の外性器』(笠井寛司/フリープレス)のデータと比較しつつ、分析していく。

 たとえば、大陰唇の厚さは、20年前の調査では「5ミリ以下」が39.3%だったのが、今回の調査では23.6%。「ポスト」によれば、現代人の大陰唇は分厚くなっているらしい。クリトリスは逆で、20年前の調査では「5ミリ以下」が43.6%だったのに対して、今回の調査では51.8%と過半数。そこから「クリトリスの小型化で女性は感じなくなってるのではないか」と推測する。他にも絶頂でクリトリスは3ミリ膨らむとか、膣口の上付きが20年前に比べて7ポイント増えているとか、86%超の女性が「女性器の黒ずみ」を自覚しているとか、まるで医学書のような細部にこだわった分析が延々と展開されているのだ。

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