小学2年のときに父親から…元タカラジェンヌが告白した性的虐待

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
takarasienne_01_140710.jpg
『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』(講談社)

 暴力、育児放棄、ネグレクト──。子どもに対する虐待事件が毎日のように報道されている。そんな中でもなかなか表沙汰になる事がないのが“性的虐待”だ。親から性的虐待を受けた子どもは、その事実を周囲に打ち明けることが出来ず、大人になっても心に傷を持ったまま苦しみ続けているケースが多い。

 だが、果敢にもそれを告白した女性がいる。かつては宝塚歌劇団に所属していたこともある東小雪だ。小雪は2013年、東京ディズニーリゾートで初の同性カップルによる結婚式を挙げて話題になった女性だが、最近、自叙伝『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』(講談社)を出版。そこで実父に性的暴行を受けた過去を告白したのだ。

 1985年、金沢市で生まれた小雪は両親が大好きな普通の女の子だった。ナレーション事務所を経営する両親の元、3歳から子役の仕事をしたり、バレエやピアノなどの様々なお稽古ごとに通う恵まれた環境で育った。そう彼女自身も思っていた。しかし──。

 小雪は成長するにつれ、精神的に不安定となり、そのことで人生が大きく変ってしまう。小学校時代から原因不明の痙攣発作、難聴、視野狭窄、拒食症などの症状が出始め、小学2年生からは不登校となる。その後、健康を取り戻し憧れの宝塚歌劇団に入団するが、1年ほどで退団。その原因もプレッシャーや周囲の人間関係による精神状態の悪化だった。

 その後も自傷行為やオーバードーズを繰り返していたが、そんな時に出会ったのがヒプノセラピスト(催眠療法士)の岩本令子氏だった。彼女のカウンセリングを受け、小雪は封印されていた記憶を次第に蘇えらせていく。それが実父による性的虐待だった。

「お風呂場で、父に何をされているのか、わからなかった(中略)大好きな父が『たいせつなところも洗おうね』と言いながら、身体を洗ってくれる。(中略)
浴槽のなかで向かい合うようにして、軽々と私を抱える父。父のものとしか思えない屹立した成人男性のペニス。風呂上がりの濡れた髪のまま、居間のすみで膝を抱えて震える私」

 こうした虐待は幼少期から始まり、そして小学2年生のときには、セックスにまでエスカレートしたという。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

小学2年のときに父親から…元タカラジェンヌが告白した性的虐待のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。LGBT宝塚東小雪虐待の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄