勝手にライバル視、子供のケンカで連絡網、"ママ友地獄"の実態とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
mamatomo2_0618.png
ママ友のサダメ。』(ぶんか社)

【messy初出】(2014年5月)

 子供を持つ母親にとって、ママ友づきあいは欠かせないもの。しかし、子供の出来不出来、夫の職業、収入、家庭環境など、あらゆることで生まれる格差やトラブルに巻き込まれてママ友地獄に陥ってしまう人も少なくない。実際のところ世の中には、どんな"トンデモママ"たちがいるのだろうか。100人超のママ友をもつというママ友交流評論家・又野尚による実録コミックエッセイ『ママ友のサダメ。』(ぶんか社)から、さまざまなモンスターママたちを紹介してみよう。

 まず、何かにつけてライバル視し、ことあるごとに張り合ってくるママは多いよう。たとえば本書に登場する、同じマンションでお互いに見下しているN田とY岡は、小さいことを見つけては相手をサゲようとする。Y岡が「息子さん25mも泳げないの? うちの子でも泳げるから大丈夫よ! がんばって」と言うと、今度はN田が「この間スイミング見学にいったらY岡さんの息子、集団でなく個人レッスンだったのよ! お金かけて泳げたのね」と反撃する。ほかにも、同じ時期に団地に入居し、娘も同学年で旦那も同じ年齢、同じ職種のママが家を買うと知ると、その人も家を買う。こんな小競り合いに疲れて、子供の中学受験を理由に引っ越していく人もいるほど。

 また、子供のケンカで連絡網を駆使してくるママもいる。いきなり「お宅の江里香さんうちの娘をいじめてませんか?」と電話をかけてきて、「うちの娘は毎日泣いて帰ってくるんです」とツラツラ語りながらまくしたててきたそう。「うちの娘はどんくさいタイプですし」と20分必死に弁明してなんとか納得してもらえたのだが、切り際に「また何かわかりましたらお電話させてもらいますから!」とまだ疑っている雰囲気を出されたというのだ。あとでほかのママにも確認してみると、ひとり20分×クラスの女子18人全員の家に電話をしていたそう。子供のケンカに親が出てくるのもどうかと思うが、連絡網まで駆使して全員を疑ってくるのは恐ろしい。

 子供のことに親が出てくるといえば、中学受験をがんばるB山親子の場合もそう。B山ママは「とにかく塾の宿題が大変なの! 学校の宿題なんかやるひまないわ」と、自分が学校の宿題をやってしまうのだ。夏休みの宿題にいたっては、「こーんなに塾の宿題があるので学校のほうはできませんから」とわざわざ学校まで塾の宿題を持って行き、担任に宣言する。さらに、小学校の行事で劇をやることになったときも仮病で休み、塾の実力テストを受けさせていたりする。子供のためと言えばまだわからんでもないが、「なんせひとりっ子 私と夫の老後はあの子にかかってるんです!」言い切るところはすごい。ただ、こんな理由でスパルタ中学受験させられる娘もかわいそうな気がする。

 ママ友づきあいが大変なのはわかるが、それに振り回される子供たちもなかなか大変そう。本来、ママ友は子供を通して出会い、共通の悩みや喜びを分かち合える存在なのだから、ママ友のせいで子供の交友関係に影響を与えるような、本末転倒な展開だけは避けて欲しいものだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

勝手にライバル視、子供のケンカで連絡網、"ママ友地獄"の実態とはのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ママ友又野尚の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 柳広司、中原昌也らが東京五輪に疑問の声
2 安倍がネトウヨ『報道特注』に出演熱望
3 内田樹が喝破!安倍独裁を容認させるもの
4 鶴保前沖縄担当相に辺野古利権疑惑
5 日馬富士暴行で貴乃花批判のおかしさ
6 稲垣、草なぎ、香取と日本財団の関係
7 美輪明宏が安倍と支持者を一喝!
8 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
9 国連が安倍政権のメディア圧力に勧告へ
10 今年も紅白はジャニーズが私物化
11 安倍政権が乱発するトンデモ閣議決定
12 “菅官房長官語”の非人間性を証明!
13 オリラジ中田が日馬富士事件で松本批判?
14 マツコがいじめ、弱者叩きの構造を喝破
15 宮崎駿がラジオで安倍と百田を批判!
16 仲間由紀恵を公安がマーク!?
17 『シン・ゴジラ』の3・11暗喩に園子温が
18 加計学園で設置審委員が内情暴露!
19 義家前文科副大臣が加計疑惑に茶番質問
20 葵つかさが「松潤とは終わった」と
1佐野元春がトランプ批判の楽曲を発表!
2加計が留学生募集!四国の獣医不足は?
3加計学園で設置審委員が内情暴露!
4国連が安倍政権のメディア圧力に勧告へ
5トランプ来日の目的は武器売りつけ
6直撃!前川前次官が加計認可の動きを批判
7日本大使館が「民進党は米国が分裂させた」
8テレビが封印した安倍とトランプの映像
9義家前文科副大臣が加計疑惑に茶番質問
10萩生田が前川前次官にシンゴジラを観ろ
11欧米で安倍と訪日トランプに嘲笑の嵐
12安倍政権が乱発するトンデモ閣議決定
13鶴保前沖縄担当相に辺野古利権疑惑
14マツコがいじめ、弱者叩きの構造を喝破
15沖縄タイムス記者が官邸と百田に反撃
16内田樹が喝破!安倍独裁を容認させるもの
17山口敬之めぐり文春vs新潮がバトル
18「朝日、死ね」足立議員のトンデモぶり
19安倍がネトウヨ『報道特注』に出演熱望
20JASRACが坂本龍一を騙しうち!

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」