さとり世代はなぜ暴力を受け入れやすい? スポーツ界の体罰の実態

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「Thinkstock」より

【ビジネスジャーナル初出】(2014年3月)

 41歳、7回目の五輪で銀と銅メダル──。ソチ五輪で大きな話題になったスキージャンプ日本代表の"レジェンド"葛西紀明。その快挙は多くの中年男性たちに勇気を与えたが、同時にソチ五輪で注目を浴びたのが10代の「さとり世代」といわれるアスリートの台頭だった。フィギュアスケートの羽生結玄は19歳、スノーボードの平野歩夢が15歳、同じく平岡卓は18歳、スキージャンプの高梨沙羅は17歳といった具合に、多くの10代が世界を舞台に活躍した。

「さとり世代」とは、ゆとり教育を受けた現代の若者の堅実で高望みをせず、欲がない、恋愛にも淡白という気質を表す言葉だが、『少年スポーツ ダメな大人が子供をつぶす!』(永井洋一/朝日新書)では「さとり世代」とスポーツ、そして暴力には危うい関係があると指摘する。

 ここ最近、スポーツ界を舞台にした暴力事件は後を絶たない。昨年には女子柔道強化選手が監督からの暴力を告発した件や、大阪市の高校で起こった生徒の自殺の背景にバスケットボール部顧問の暴力があったことが判明し、大きな社会問題となった。

 本書によると、スポーツ界では勝利至上主義、そのための体罰やイジメがはびこり、「指導者が肉体的、精神的苦痛を与えて選手をマインドコントロールしようとする指導法は、日本のスポーツでは日常化している」という。

 その理由は、スポーツが人間の攻撃的心理を刺激し「誰しもが攻撃的行動を取りやすくなってしまう」からだ。さらに暴力の原因はもちろん指導者側にあるが、問題を解決するためには「それを受忍している選手の側を分析することも必要」だという。暴力や暴言による指導はナンセンスだが、一方で「指導を受ける少年たちの心理や周辺の環境にも、それらを受け入れてしまう素地がある」というわけだ。特に、こうした素地は「さとり世代」に顕著だという。

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この記事に関する本・雑誌

少年スポーツ ダメな大人が子供をつぶす! (朝日新書)

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