浅すぎる!? ホリエモン獄中読書記のミーハーな「厳選42冊」

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【ビジネスジャーナル初出】(2014年1月)

 今年3月に仮釈放されて以来、メールマガジンにTwitter、ニコニコ生放送など、各種メディアで精力的に発信を続けているホリエモンこと堀江貴文氏。8月に、収監されていた約2年間に読んだ本を紹介した『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った』(角川書店)なる本を出版した。実はこれが「ホリエモンの読んでいた本がすごい」と一部で話題を呼んでいる。

 刑務所での読書というと、佐藤優・元外交官や永山則夫・元死刑囚らが著書に書き記してきたように、俗世間から隔離された環境で、哲学・思想書や宗教書、古今東西の文学などを読み込むイメージがある。しかし、さすがはホリエモン。本書で紹介されている"1000冊の中から厳選した42冊"の中身は、重松清の『とんび』(角川文庫)に、リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(新潮文庫)、冲方丁の『天地明察』(角川文庫)、村上もとかのマンガ『JIN - 仁 -』(集英社文庫)などなど、俗世感たっぷりの凄まじくミーハーなラインナップなのだ。

 しかも、「これらの本は、いわば僕が刑務所という情報の壁の向こう側で、時間と戦いながらキュレーションした名作たちである」と胸を張るわりに、その感想文がビックリするほど浅い。例えば、前出の『とんび』『東京タワー~』を読んだホリエモンの感想は、「2冊読んで思うのは、これらはファザコン、マザコンの話だということ」である。「わざわざ言われなくても、みんな知っているよ」と言いたくなるが、続いて「ファザコン、マザコンになりたいとは思わないけれど、なれないからこそ、何か惹かれるものがあったのかもしれない」と、毒にも薬にもならないつぶやきを綴る。

 さらに、「極端すぎる生き様」を知ったという3冊として、岡崎京子の『へルタースケルター』(翔伝社)、青木理のノンフィクション『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』(小学館)、卯月妙子のコミックエッセイ『人間仮免中』(イースト・プレス)などを紹介。このラインナップにケチを付ける気はないが、その感想は「僕なんて大したことないなあ」「読むことで、ある種の希望も与えられたし、この服役生活が自分の人生にとって何なのかを考えるヒントにもなった」。「ベストセラー研究」として読んだという『成りあがり』(矢沢永吉/角川文庫)、『五体不満足』(乙武洋匡/講談社)、『PLATONIC SEX』(飯島愛/小学館)に至っては、「結局、何をどうすれば100万部に達するかということは、読んでみてもわからなかった」とぶっちゃける始末で、「じゃあなぜ厳選した42冊に含めたの?」と、問い詰めたくなってくる。

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ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った (ノンフィクション単行本)

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